はじめに
タイマの種類と使い方、注意点を説明していきます。
タイマを使った例を2種類紹介します。
タイマの種類
・TMR 100ms
・TMH 10ms
・TMS 1ms
・TMU 10μs
注意点
タイマは32ビット減算式なので設定できる最大値は2,147,483,647です。
・100msタイマの場合2,147,483,647×100ms÷1000 =214,748,364.7s
約21億秒
・10μsタイマの場合2,147,483,647×10μs÷1000000 =21,474.83647s
約2万1500秒
タイマの種類によってカウントできる最大時間が違うので気をつけましょう。
使い方
・例 入力R1がONしてから1秒後にT1がONし、出力R2がONになる。

入力方法
[タイマ種類][タイマデバイス番号][設定時間]
ラダー画面の一番左の列以外で、[T][space][1][space][10][Enter]
画面右端にタイマの出力が記入できます。
T1のA接点を下の行に記入し、出力R2を記入します。

応用例
タイム計測
DMと組み合わせてタイム計測をする事もできます。
ボタンを押している時間を測定するプログラムです。
ボタン(R1)を押している間タイマが減算していきます。
タイマの設定値から現在のタイマ値を引くと何秒間押されたか計算でき、その値をDM1に入れています。
DM1に500(タイマ設定値)-T1(タイマ現在値)を転送させます。
ただし、タイマは100msタイマなので、DM1の値は35なら3.5秒となります。

注意点
32ビット減算なのでタイマの数値をDM(データメモリ)に入れる場合には2ワード分必要になります。
入力安定確認
センサーがチャタリングを起こした時に誤検知しないようにする為に使います。
R1が0.5秒ONしていると、正しくセンサーが反応したとして、MR1を ONさせるプログラムです。

終わりに
タイマ指令は必ず使うものになるので必ず覚えましょう。
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