IXシリーズ PLCとのEthernet/IP接続方法

KEYENCE

はじめに

IXシリーズを使用して判定結果をPLCに取り込んだり、PLCから判定トリガをONさせる方法として
バラ線接続とEthernet/IP接続があります。

今回はEthernet/IP接続の方法を細かく説明していきます。
使用PLCはKV-8000、IXのアンプはIX-H2000(親機)です。

必要機器

PLC Ethernet/IPに対応しているもの
例:KV-8000

IX-H2000

DL-EP1(Ethernet/IP対応通信ユニット)
※一台のDL-EP1にはセンサアンプ2台までしか接続できません。(親機1台、子機1台)

LANケーブル

ハード接続

まず初めにIXシリーズを使用する時には、センサヘッド(IX-150等)とセンサアンプ(IX-H2000)を使用します。
センサヘッドからセンサアンプまでは専用ケーブルで接続します。

IX-H2000にDL-EP1を直接接続します。(側面のカバーを外し取付)
IX-H2000には、Ethernetポートが1口用意されていますが、Ethernet/IPには対応していないのでDL-EP1を接続する必要があります。

IX-H2000にタッチパネルを接続
DL-EP1にPLCをLANケーブルで接続

ちなみに画像センサのIV3やIV4は標準でEthernet/IPが用意されているので別口で通信ユニットを用意せずに接続できます。

IPアドレス設定

設定する必要がある機器が4つです。
PLC,IX用タッチパネル、IXセンサ、DL-EP1

PLC

PLCのIPアドレス設定方法はこちらをご覧ください。

(後日更新予定)

IX用タッチパネル

電源投入すると初期設定画面が表示されるので順番に設定してください。

この画面になったら接続方法を選択します。
直接接続の場合はIPアドレスが自動で設定されます。(後で変更可能)
割付するIPアドレスが決まっている場合やHUBを介して接続する場合にはネットワーク経由で接続を選択します。

直接接続

[直接接続]と[1台]を選択しOKを押します。

タッチパネルが再起動しセンサと接続されます。

ネットワーク経由接続

[ネットワーク経由接続]を選択し、タッチパネルのIPアドレスを設定します。
設定が終わるとタッチパネルが再起動されます。

IXセンサ

直接接続

直接接続(1台)の場合は自動でIPアドレスが設定されます。

2台以上の場合は[直接接続][2台以上]を選択して接続開始を押します。

接続したいセンサを選択して、[接続]を押します。
IPアドレスが設定済みの場合すぐに接続されます。
未設定の場合、IPアドレス設定画面に移行するので、センサのIPアドレスを設定してください。

ネットワーク経由接続

接続するセンサを検索する為に[ネットワーク経由で接続]を選択して、[接続開始]を押します。

[センサ検索]を押します。

接続したいセンサを選択して、[接続]を押します。
IPアドレスが設定済みの場合すぐに接続されます。
未設定の場合、IPアドレス設定画面に移行するので、センサのIPアドレスを設定してください。

DL-EP1

KV STUDIO で設定

編集画面のプロジェクトタブにあるKV-8000をクリックします。

ユニットエディタが起動するのでユニット設定2のタブをクリックし、Ethernet/IP設定のアイコンをクリックします。

自動設定(オートコンフィグレーション)を選択すると、「~PLC転送を実行しますか」と表示されるので、はいを選択し転送します。

転送が完了すると接続機器一覧が表示されるので各機器にアドレスを設定します。

IP Setting Tool で設定

Keyenceが出しているソフトでIPアドレスを設定するためのソフトになります。
Keyenceのホームページから無料でダウンロードできます。

PCをDL-EP1に直接接続するか、PCとDL-EP1をHUBに接続します。
IP Setting Toolを起動するとこの様な画面になるので、設定したい機器を選択し、IPアドレス設定を押して設定してください。

出力設定

Ethernet/IPでの接続が完了したら、PLCに出力するデータの割付を行います。

この設定は各プログラム毎に必要になるので注意して下さい。

センサ設定の[1.撮影条件]を選択します。
トリガを外部トリガに設定します。こうする事でPLCからのトリガ指令で撮影ができます。

[4.出力割当て]を選択し、任意の出力割当てを設定します。
ここで設定した内容が親外部出力1~6に出力されるようになります。

センサの測定値をPLCに出力したい場合

センサ拡張設定→機器設定→通信ユニット(DL)設定から出力したいツール番号を選択してください。

おわりに

IXをEthernet/IPで接続する時のデメリットが一つあります。PLCからIXのプログラムを指定するプログラム選択ビットがあるのですが、Ethernet/IP接続の場合2ビットしかないので16点までしかプログラム選択ができません。

最大数の32点使用したい場合はバラ線接続しなければいけないです、もしくはネットワークの設定をしてあげると32点使える様になるらしいですが難しくてやった事がありません。

参考ラダーやPLC側の割付は後日、別の投稿で説明します。

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