[VT STUDIO]PLCからタッチパネルのページ切替

KEYENCE

はじめに

PLCからタッチパネルのページを切り替える方法です。

今回例として使用するのはPLCはKV8000、タッチパネルはVT-5です。

タッチパネル側でボタンの割付にページ切替は存在しますが、ボタンを押せる条件等を追加しようと思うと1点しかインターロックを追加できません、ですのでボタンの入力をPLCに取り込んでそこに条件を追加し、PLCからの指令でタッチパネルのページを切替ます。

タッチパネルの設定

システムメモリエリアから設定を行います
システム設定タブ→VT本体システム設定→システムメモリエリア

※システム設定タブが無い場合
表示(V)からワークスペース(w)→システム設定(s)でシステム設定タブを表示させることができます。

システムメモリエリアで使用したい機能を選択します、今回はページを切替したいので、切替ページNo.と表示ページNo.を選択します。

デバイスの先頭を指定すると自動で割付されます
切替ページNo.のデバイス値をPLC側からMOV指令等で書き込むとそのページにタッチパネルの表示が切り替わります。

表示ページNo.は現在表示されているページNo.になります。
このデバイスをPLC側で読み込むことでインターロック等に使用できます。

※ソフト作成後にエラーステータスやカレンダタイマを有効にすると先頭から自動割付なので切替ページNo.のデバイス番号が変わります。今回は切替ページNo.と表示ページNo.のみ割付をしましたが、その他にも使いそうな機能は先に有効状態にし割付をしておくと後からデバイス番号が変化するリスクは低くなります。

カレンダタイマを後から追加するとカレンダタイマがDM401に割付られ、切替ページNo.にDM405が割付されます。

この状態になるとPLC側のでデバイスを変更することになり、不具合発生リスクが高まります。

PLCの設定

PLC側では特に設定の必要はありません。

ラダーでタッチパネル側で割付をしたデバイスに切替をしたいページNo.を書き込むだけです。

参考ラダー

タッチパネルの手動ボタンを押すとページが2ページに切り替わり、メインボタンを押すと1ページに切り替わります。
タッチパネルのボタンにはスイッチ機能でビットセットを選択し手動ボタンにはR001が、
メインボタンにはR002が割付されています。

一定の条件の時は手動画面へ切替できなくしたい場合にはR001の後ろに条件を追加していけば問題ないです。

PLCとタッチパネルのページ切り替え競合

タッチパネルのボタン機能でページNo.を指定してページを切り替える等がありますがPLCからのページ切り替えと競合した場合はPLC側が優先されます。その為PLC側からMOV指令等で書き込み続けるとページ切り替えができなくなる可能性があります。

※PLCとタッチパネルではPLC側が優先されます。

防止方法

タッチパネルとPLCとのページ切り替え競合を防ぐ方法としてはそもそも2パターンの切り替え方法でソフトを作成しない事です。


単純な、作りのタッチパネルであればタッチパネルのボタン機能のページ切り替えで十分です。
ページがたくさん有り、画面切り替えに条件が必要なのであればすべてのページ切り替えをPLC側からの指令で行うと競合は防げます。

パルス指令にする

PLCからのデバイス内容切替はパルス指令にすると切替できなくなる現象は防ぐことができます。

切替できなくなる時はPLCからのMOV指令がONし続けている状態なのでそうならないように、パルス指令にしてONし続けることを防止します。

機能を使うページを決める

完全に競合しない方法はありますがPLC側からの指令ですべてのページ切り替えを行おうとするとラダー作成に時間がかかってしまうので、使い分けをしっかり決めてソフト作成をするといいと思います。

メイン、自動、手動等の切り替えはインターロックが必要になる場面が多いのでPLC側からの指令で切替を行う、手動の中のページ切り替えについてはインターロックは必要ないのでタッチパネルのボタン機能でページを切り替える。このようにすると競合をできるだけ防いで、作成時間は短縮できます。

ただし、この方法では完全に競合しない訳ではないのでその点は注意が必要です。

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