これからPLCを使い始める人に向けた初心者講習です。
KV STUDIOを使用して説明していきます。
第6回は基本的な回路である、自己保持回路について説明します。
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自己保持回路とは
入力が一度ONになると出力はON状態を保持するような回路のことです。
例えば、入力はボタンで出力がランプの場合、ボタンを1度押すとボタンから手を離してもランプは点灯し続けるような回路です。
自己保持のラダー図解説
この回路の形が基本的な自己保持回路になります。

まずは自己保持の部分から解説していきます。
入力条件を起動スイッチ、出力をランプとしています。

起動ボタンが押されると入力のR0:起動ボタンのA接点がONします。
ONすると出力のR1000:ランプもONします。
2行目のR1000:ランプのA接点はコイルがONしているのでONします。
この後起動スイッチから手を離すとR0:起動スイッチのA接点はOFFします。
しかし、R1000:ランプのA接点がOR回路でON状態になっているのでコイルはONのままです。
この状態を自己保持といいます。
コイルのA接点でコイル自身のON状態を保持しているからです。
この状態では、出力が一度ONしてしまうとOFFにする事ができません。
その為、自己保持回路には自己保持を解除する為の接点が必要になってきます。
今回の場合には停止ボタンの様な物を用意し、このようにB接点を配置します。

停止ボタンが押されるとB接点は接続が切れるのでこの接点より右の部分はOFFになります。
つまり、R1000:ランプがOFFになります。
ランプのコイルがOFFになったのでA接点もOFFになります。
これで自己保持が解除できます。
自己保持解除の方法
方法1:入力条件と自己保持用のA接点の後にB接点を入れる
この場合、B接点が切れているとそもそも出力がONになりません、また、自己保持中にB接点が切れると確実に出力はOFFになります。

方法2:自己保持用A接点の後ろにB接点を入れる

この方法では、パターン1とは違い、B接点が切れていても、入力条件がON中は出力はONします。また、入力条件がON中はB接点が切れても自己保持用のA接点側だけが切れているので、出力はONのままになります。
方法3:先頭に接点を入れ、その回路ごとOFFにする
今までのパターンとは少し違いますがやっている事は同じです。
今回の場合は、1列目にA接点orB接点を入れてその接点をOFFにする事で自己保持を切る方法です。

練習問題
動作内容通りの回路を作ってみて下さい。
問題1
使用デバイス
R0:起動ボタン
R1:停止ボタン
R2:運転
動作内容
・起動ボタンを押すと運転がONする
・起動ボタンを離しても運転はONのまま
・停止ボタンを押すと運転はOFFになる
・停止ボタンが押されている間は運転はONにならない事
回路例 クリックして詳細を開く

問題2
使用デバイス
R0:起動ボタン
R1:停止ボタン
R2:運転
R3:入力信号
MR0:運転待機
MR1:リセット
動作内容
・起動ボタンを押すと運転中がONになり、ボタンから手を離しても運転待機のまま。
・運転待機がONの時に入力信号がONすると運転がONになる。
・運転がONのときに停止ボタンを押すとリセットがONし、運転待機がOFFになり、運転もOFFに。
・ただし、起動ボタンが押されている時に停止ボタンを押しても運転待機はOFFしない事。
回路例 クリックして詳細を開く

まとめ
自動運転の回路などは自己保持回路をいくつも使い構成したりします。
ラダー回路は、この自己保持回路を理解し、使えるようになればある程度のことはできます。
練習問題の回路例は参考です。
回路の形が違っていても同じ動作をする場合があります。
次回の講習ではシミュレーションで今回の練習問題で作った回路を動作確認していきます。
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