はじめに
データを転送したい場合に使用するのが、MOV命令です。
DMの値を別のDMに転送する場合や、DMの値を書き換える、リセットする用途で使用したりもします。
DM(データメモリ)を使用する際は、高確率で使用する命令です。
使い方
MOV [転送元] [転送先]
サフィックスの位置はMOVの後です。
MOV.D MOV.L
MOV指令の前の条件がONの時データを転送します。
常時ON等で条件が常にONの場合は毎スキャン、データを転送し続けます。
DM0からDM2へデータを転送する場合
入力方法
ラダー編集画面の一番左の列以外で、[M][O][V][space][D][M][0][space][D][M][2][Enter]

DM0の値がDM2に転送され続けます。
常時ON接点で常にONしている状態なのでDM0の値が変化するとDM2の値も同じ値に変化します。

DM0に数値を入力
入力方法
ラダー編集画面の一番左の列以外で、[M][O][V][space][100][space][D][M][2][Enter]
内容解説
DM0に整数100を転送しています。
今回は常時ONではなくスイッチを押した時の1スキャンのみデータが転送されるような作りになっています。

ちなみに下図のように、立上りパルス無しのA接点のみの場合は、スイッチを押している間、データが転送されるという動作になります。

DM0にR1000のビットデータを転送
入力方法
ラダー編集画面の一番左の列以外で、[M][O][V][R][1000][space][D][M][0][Enter]
内容解説

転送元データにビットデータを指定した場合は、指定したアドレスから16ビット分をDMに転送します。
今回の場合、R1000を指定しているので、R1000~1015までのビットがDM0に反映されます。
R1002を指定した場合、R1002~1101の16ビット分が転送されます。
例
R1000、R1005が1(ON)、その他が0(OFF)の場合
DM0のビット状態 00000000000100001
MOV命令をパルスにする
入力方法
入力したMOV命令をダブルクリックし、命令語/マクロ/パックパレットを開いてください。
サフィックス/微分の一番右側に ↑(P)があるのでそこにチェックを入れる。

内容解説
MOV命令は実行条件がONの間、データを転送し続けます。
1ショットのみ転送したい場合、実行条件の接点を立上りパルスにする方法がありますが、MOV命令自体をパルス命令にし、実行条件がOFF→ONになった1スキャンのみデータを転送する方法があります。
おわりに
MOV命令は実行条件がONの時はデータを転送し続けるということがポイントです。
ここを理解しないまま使用すると計算結果がおかしくなったり、動作履歴として使用する場合は、番号が変化しない等のトラブルの元となります。
転送するデータが1ワードなのか2ワードなのかも大事な要素の一つです。
サフィックスを間違えないようにしてください。
